某所に提出した野球語りまとめ

プロ野球で思い出に残っているシーン3選

 

・亀井 怒りと涙の逆転サヨナラ3ランホームラン

第1打席、8回裏3-3、一死三塁で前を打つマギーが敬遠されて亀井は凡退。

第2打席、10回裏3-3、二死三塁で前を打つマギーが敬遠されて亀井は凡退。

第3打席、12回裏4-5、一死二塁で前を打つマギーが敬遠される。

まだ申告敬遠がなかった時代、ネクストバッターズサークルでは亀井が憤怒の表情を見せる。

そして打席に入り迎えた3球目、亀井の放った打球はライトスタンドへ飛び込み、サヨナラ3ランホームランとなった。

ホームインの直前、亀井の目からは涙が溢れ、出迎えた高橋由伸監督に抱きかかえられる。

そして、3打席連続で敬遠されたマギーがチームメイトをかき分けて亀井と熱い抱擁。

最後は坂本に頭をポンポンされ、ベンチの奥に下がっていった。

その後、涙が止まらないまま亀井はお立ち台へ。

「最後打てなかったら、命取られると思って、それぐらいの気持ちでいきました」という名言も飛び出し、ファンは惜しみない拍手を送った。

 

・岡本 シーズン最終打席で3割30本100打点達成

2018年シーズン、史上最年少での3割30本100打点が見えていた岡本。

打率はほぼ達成確実、ホームランは達成済み、残るは打点を6稼ぐのみという状況で迎えたシーズン130試合目。

第4打席、岡本はインコースのボールをスイングしかけたが、ボールはそのまま右手に直撃し、右手がバットとボールの間に挟まれるという最悪の形になった。

残りのレギュラーシーズン出場は絶望的かと思われたが、翌日のスタメンには4番・岡本の名が。

巨人ファンは安堵するものの、岡本の右手に巻かれたテーピングは死球のダメージを如実に物語っていた。

そして結局、死球以降の12試合で岡本はたったの3打点しか稼ぐことができなかった。

それもそのはず、後に明かされることになるが、この死球で岡本は右手小指を骨折していたのである。

そのような状況で迎えたシーズン最終戦

第3打席で死球以来のソロホームランを放ち、一死二塁で迎えた8回表の第4打席。

100打点達成のためには、おそらく最終打席となるこの打席でもう一本ホームランを打つしかない。

多くのファンはホームランを祈る一方、そんな出来すぎた話もあるまいと思っていただろう。

しかし、振り抜いた打球は見事に左中間スタンドへ突き刺さった。

シーズン最終打席でのホームランは、岡本和真という男が正真正銘のスターであることを確信させる一打となった。

 

・ありがとう慎之助 坂本40号&阿部ックホームラン

阿部慎之助の引退を飾るため、「ありがとう慎之助」と銘打ったこの試合。

2回表には澤村と阿部がバッテリーを組み、2012年日本シリーズ第2戦の頭ポカリ事件を再現するなど盛り上がっていた。

そして2点ビハインドで迎えた4回裏、2番坂本は自身初の大台となる40号ソロホームランを放つ。

ネクストバッターズサークルに出てきていた4番の阿部は右手で「4」を示し、ダイヤモンドを一周した坂本を出迎える。

一方の坂本は阿部に向かって、この日ユニフォームの右肩に付けていた「ありがとう慎之助」のワッペンを見せ、一礼した。

持ち前のスタイルの良さも相まって、このときの坂本の姿はさながら執事のお辞儀のようで非常に様になっていた。

さらに、直後の打席で阿部は通算406号となる同点ソロホームランを放ち、新旧キャプテンのアベックホームランで特別な試合に花を添えたのであった。

 

 

あの助っ人外国人覚えてる?

 

巨人 ギャレット・ジョーンズ

 

もしかしたら巨人ファンよりも横浜ファンの方が覚えているかもしれません。

そんな彼の特徴が最もよく表れているのがこちらのデータです。

 

2016年シーズンの球場別成績

東京:56試合 .222 05本

甲子:13試合 .222 02本

横浜:13試合 .467 10本

名古:12試合 .244 00本

松田:09試合 .355 03本

神宮:09試合 .206 05本

 

そう、彼はとにかくハマスタでよく打つ選手でした。

何と言っても6/26の3打席連続ホームランは強く印象に残っています。

 

もう少し紹介しておくと、彼はメジャー8年間で122本塁打を放ち、34歳で巨人に入団しました。

高橋由伸監督の初陣となる開幕戦では4番に座り、巨人助っ人史上初の来日1年目開幕戦4番打者となりました。

開幕3戦目では8回裏1-2からの来日第1号逆転2ラン、9/22には9回裏2-3からの逆転サヨナラ2ランなど、一発で試合を決めてくれる選手でした。

なお、翌2017年シーズンは外国人枠の関係もあって1軍での出場機会がなく、残念ながら自由契約となりました。

 

2016年シーズンのハマスタでのみ活躍した助っ人外国人、僕は結構好きでした。